2012年4月5日木曜日

ブリュッセルから日本へ.そしてその先へ.

いつの間にか日本に戻っていました.
いざ日本に戻ってみると思っていたよりも逆カルチャーショックはありませんでした.
まぁいろいろ身構えていたからでしょうが...
それでも日本での物価の高さ,狭さ,人の多さ...
いろいろ慣れないところは多いです.
その中でも一番大きいのはコミュニケーションの取りにくさでしょうか...
というか無関心さ...
待っていて何も起きないなら自分からアプローチしていきましょう.

最後のブリュッセルでのことについて書いていなかったので今日はそれについてとこれからについて書いていこうと思います.
3月22日(木)
朝にフリードリヒスハーフェンにお別れ.
そして,一年間お世話になったドイツとさよならをして最終目的地ブリュッセルへ.
最後に見事に電車を乗り間違え,少し遅れて到着.
そこでVulcanusの同期と集合して飯食って発表練習をちょっとして就寝.

3月23日(金)
いよいよ,最終報告会です.
中間報告会の時は緊張しながらの最後から2番目という順番でしたが今回はまさかの一番最初.
トップバッターは荷が重いです.
何とか発表終了してセレモニーへ.
終わった解放感でみんなと話すのが楽しかった.
その後は上司と同期たちとパブに行って酒を飲む.
今回初めて上司と酒を飲んだけどけっこう喋る人だったんだ笑


意外な発見を最後にしました.
そして,世界遺産のグラン=プラスの前で同期と酒を飲み余韻に浸る.
奇人変人の集まりと言ってもおかしくない同期.
みんなそれぞれクセがあるから楽しい.
それぞれが向いているベクトルは違うからこそものすごい刺激になる.
彼らから学んだことは本当に大きかった.
自分をもっていてやりたいことをやっている.
こんなに自分を持っている人に出会ったことがあまりなかったので一緒にいて得るものは大きかったです.
普段は"お前マジくそだな"と言っているものの心の中では尊敬している部分があるのです.
最後にもう一度パブに行って酒を飲んで帰る.
3月24日(土)
いよいよ帰国.
寝た時間が4時半なのに見事6時半に起床.
最後に上司とさよならを交わし空港へ.
ちなみに若干の二日酔いでした.
ブリュッセルからアムステルダムへ行き,そこから日本へ.
アムステルダムから日本に向かう飛行機が離陸する瞬間号泣してしまいました.
今年一年間が全てフラッシュバックしてきて...


2011年3月29日(火)
期待に胸ふくらませてヨーロッパにやってきました.
不安もすごくあったのは間違いないです.
物ごころついてから初めての海外生活.
憧れの先輩に追いつくため,追い越すため,世界でも通用するエンジニアになるんだ!!と意気込んで乗り込んだヨーロッパ.
最初の4月は本当に辛かったです.
分からない言語と慣れない生活で精神的に滅入り,体調も崩しさらに滅入り,このころスカイプした友達には"鬱かと思ったよー"なんて言われました.
だけど,そんな時に支えてくれたのは同期と現地で出会った友達たち.
彼らが支えてくれたからどんなに辛いことがあっても立ち直れました.
彼らの"大丈夫だよ!!"は今の僕にも大きく響いています.
辛い時でも彼らがいたから笑っていられました.
5月からは自分らしく出来たのではないかなーと思います.
よりいろんな人に出会い,楽しみ...
だけど,言葉ができない僕にとって人と話すということはそれでも大変なことでした.
徐々に話せるようになるうちに気が付いたらいろいろな人と信頼関係を築くことができ,7月に語学学校を去るのはとても寂しい気持ちと感謝でいっぱいでした.

8月からは企業研修.
上司同僚にも恵まれ研修開始.
その中でも,言葉の壁で躓くことはありました.
だけど,自分が伝えようとしたらちゃんと伝わるという自信も同時につきました.
研修スタート時はひたすらソフトウェアの使い方を学ぶだけで,楽しかったものの物足りなさを感じていました.
日本に残してきている人もいたのでヨーロッパに来たことを後悔したこともありました.
"俺はここに何しに来たの?ただソフトウェアの使い方を学びに来たの?確かに語学はできるようになったけどただそれだけ?自分のやりたいことは何?今やってることは違くない?日本の方がもっと可能性あったよね?俺がここにいることは正解?"
それらはすべて後悔でした.
だけど,今自分がヨーロッパにいる事実は変わらない.
じゃあそこでできることをやるしかないって.
仕事以外でもやれることがあると思ったので,インターンシップ生のチームに入ってみたり,陸続きで国がつながっているという利点を活かし旅行しまくったり,そこで出会った人と交流してみたり...
とにかく"絶対に後悔は残さない".
何かやりたいと思ったらやりました.
その"やりたい!!"って思ったことはもしかしたら2度と訪れないかもしれないから.
ヨーロッパで出会った友達と旅行してみたかったからしつこいくらいに誘って一緒に旅行に行ったりしました.
ドイツ人と一緒にイベントをたててみたかったから友達とインターン生のためのイベントを計画したりしていました.
仕事だって今できる最大限のパフォーマンスを出して,前に進ませて最終的には自分が納得できる充実した研修を送ることができました.
そして,それなりの評価をもらうことができたし友達にも"yutaは最後に伸びたよねー"とも言ってもらえました.
自分で自分の強みを知っています.
それは,努力できる能力.
これだけは自分で誇れる力です.
最後の仕事で追われて挫けそうになった時でも"自分ならできる"って言う自信が自分を支えていました.
今まで幾度となく高い壁を乗り越えてきました.
そのたびに挫折も味わっています.
だけど,それも努力で乗り越えられたしそれが今の自分の自信となっています.

それでも僕はまだまだ未熟者です.
苦手なことはいっぱいあるし,完璧からは程遠いです.
こんな大きな口をたたいていても,本当に辛いことを目の前にするとやっぱり気持ちが滅入ります.
そんなときに支えてくれる人たちがいるからこそ頑張れるのでしょう.
人とのつながりが強いヨーロッパで学んだ助け合いの心というのは大きいです.
人を助けるのに距離,国籍,性別なんて関係ないし,それらが大きな信頼関係を築いていく.

Vulcanus in Europeに参加したことは自分のゴールではありません.
これからがスタートです.
いままでの経験をもとに自分が何ができるか.
昨日大学院のガイダンスがありました.
得たもの失ったものすべて含めて新らしく何かが始まろうとしています.

勉強だけでなくいろいろやっていきたい.
常に自分の意志を持って.
自分の道は自分で作る.協力をしてもらうことがあっても誰かに作ってもらうのではない.
欲しいものがあるなら取っていきます.
人との関係を大切にして自分らしく,楽しく,充実した生活をこれからも送っていきます.